パート2:ネットワーク環境

Aspera Connect GUIを使用して、必要に応じてネットワークプロキシを構成するか、ネットワーク速度をオーバーライドします。

ネットワークプロキシの構成またはネットワーク速度のオーバーライドが必要な場合は、Aspera Connectの[ネットワーク]オプションを使用して行います。Connectのネットワーク構成を変更する前に、以下のネットワークの必要要件を確認してください。ネットワーク上で開くことが可能なポート(22、33001など)についての説明があります。

ネットワークの必要条件

SSH送信接続は、所属先固有のネットワーク設定によって異なる場合があります。デフォルト設定はTCP/22となっていますが、ファイル転送用に開くSSHポートに関してご質問がある場合は、所属先のIT部門にお問い合わせください。また、ファイアウォールの構成方法については、ご使用のオペレーティングシステムのヘルプドキュメントを参照してください。送信接続を有効にしていないファイアウォールの背後にクライアントのホストがある場合は、以下の接続を有効にする必要があります。

転送速度の制限

重要:

Aspera Connectで使用される帯域幅を制限する必要がない場合は、対象フィールドで値を設定しないでください。

Aspera Connectが既に実行されている場合は、システムトレイ > [Aspera Connect]を右クリック > [環境設定]にアクセスします。Aspera Connectが実行されていない場合は、以下のコマンドを使ってアプリケーションを手動で実行できます。

# ~/.aspera/connect/bin/asperaconnect 

Aspera Connectの転送速度は、 [帯域幅]オプションを使用して制限することができます。

各チェックボックスをオンにして、MbpsまたはKbpsのいずれかの単位で速度を入力することにより、ダウンロードおよびアップロード転送速度を制限することができます。ただし、これらの速度に制限が適用されるかどうかは次の条件に左右されることに注意してください。

  1. 使用するネットワークの帯域幅:これらのフィールドに大きい値を入力しても、ネットワークの利用可能な帯域幅に基づいて転送速度が制限されることがあります。
  2. 使用するAsperaサーバーの転送設定:使用するネットワークの帯域幅およびフィールドの入力値が大きくても、使用するサーバーの設定に基づいて転送速度が制限されることがあります。

HTTPフォールバックプロキシ

HTTPフォールバックプロキシはフォールバック転送にのみ使用し、fasp転送には使用しないでください。HTTPフォールバックプロキシをセットアップするには、Aspera Connectの[環境設定] > [ネットワーク]にアクセスします。

[HTTPプロキシ]セクションで、HTTPフォールバックを処理するサーバーのプロキシ構成を変更できます。HTTPフォールバックは、Asperaによって加速される転送に必要なインターネット接続(デフォルトでUDPポート33001)が利用できない場合に、二次的な転送方法として機能します。UDP接続が失われたり、確立できない場合は、このプロキシ構成に基づくHTTPプロトコル上で転送が続行されます。

HTTPフォールバックプロキシを構成するには、[HTTPフォールバックプロキシを使用]チェックボックスをオンにして設定値を入力します。これらの設定には、ホスト名/IPアドレスおよびポート番号のほか、NTLM認証情報(ユーザー名およびパスワード)が含まれます。

FASPプロキシ

faspプロキシが有効になっている場合、AsperaはDNATまたはDNATS(セキュア)のユーザー名、サーバーのアドレス、およびascpへのポートを渡します。faspプロキシをセットアップするには、Aspera Connectの[環境設定] > [ネットワーク]にアクセスします。

faspプロキシを構成するには、以下のチェックボックスをオンにします。

このチェックボックスをオンにして、プロキシサーバーのユーザー名、パスワード、アドレス、およびポート番号を入力します。